俺のように田舎に帰ろう!

田舎暮らしをするか悩んでいる方々へ

役所にて

住民票の転入届やらの手続きで役所に行くことに。
役所にはやたらと知っている顔がいるのでちょっと面倒でもある。

市民課の窓口の奥の方でチラチラこっちを見ているのは多分中学の同級生。

地元の高校を出て進学はせずに市役所に就職した。
勉強もあまりできないし、目立たない暗い性格の男だった。
2階の保険課には野球部で一緒だったやつがいる。

地元の国立大学を出て市役所に入った。こっちは生徒会の役員もしていたし、
勉強はできるし、先生からも気に入られていたやつだ。

そいつらが同じ職場にいるっていうのはおかしなものだ。
でも考えてみたら田舎町。働く場所なんて限られている。

そこそこの優等生だったやつは地元の国立大学に進学し、県庁か市役所か、
もしくは教員になっているし、地元を出たことないというやつも同じように
市役所かJAか地元の銀行、信用金庫なんていうのもいたか。

そういえば警察官とうのもいたなあ。喧嘩ばかりしていた問題児。
表ざたにはならなかったけど多分万引きなんかもやってたとうわさされてた。

やつが警察官になったりしていて、笑える話なんだか怖い話なんだか。
今年は年末の同窓会に久しぶりに出てみよう。

なんて考えていたら、親父の姉になる叔母さんに出くわした。

「帰って来たんですってねえ。お母さんも喜んでいたわよ。
これで安心ね。

うちなんか出たっきり。ニューヨークだ、ロンドンだって。
家より海外の方が近いみたいなのよね〜」・・・って息子の自慢ですかい。
多分5歳くらい年上の従兄はメガバンクに就職したはず。

「ご活躍ですね〜。僕は所詮負け組ですから」なんて
自嘲気味に言ってみたらうれしそうに笑っていた。

親にとって、子供が立派になって家を忘れて巣立っていくのと、
中途半端なままで戻ってくるのと、どっちが幸せなんだろうか。

それはこれからの自分がどう生きていくかってことなんだろうな。

おっとまた知っている顔が現れた。まったく狭い町だ。
テレビドラマの中にはありえない偶然がしょっちゅう出てくるが、
この町にいればそれは確かにある。



 




Copyright © 2013 俺のように田舎に帰ろう! Co., Ltd. All Rights Reserved.