俺のように田舎に帰ろう!

田舎暮らしをするか悩んでいる方々へ

町の事情

来月からはかつて父親が働いていた工場で働くことになる。

仕事に関しては特に希望もなければ不満もない。
生活できればいい、くらいにしか考えてないので、
田舎に帰ってから積極的に就活するのも面倒で、父のつてでそうなった。

姉などに言わせると、「東京の大学まで出てお父さんが働いてた工場に勤めるの?
だったら大学なんか行かなくてもよかったのに」その分私に・・・と言いたいのかどうなのか、
不満らしいが、別に自分が納得しているから構わない。

家に帰ってきたのだから姉としても親の面倒を見る
という負担から解放されたのだからそれ以上のことは言えないはずだ。

帰省した時はいつも同級生と飲み歩いてばかりで、
家には寝に帰るだけということが多かったので、久しぶりに家族での食卓。

考えてみたら自分が大学に通っているころ4歳年上の姉が嫁いだから、
両親と3人で食卓を囲んだことというのは数えるほどしかない。

話すことはたくさんあるはずなのに、いざ3人で顔を合わすと何を話していいのかわからず、
もっぱら母親の近所の噂話に耳を傾けながら、穏やかな日々が始まっていく。

父が役員をしている町内会で目下の懸案は、
近くにできるらしい老人介護施設のこと。

地主だった主人が亡くなり、残された広大な土地をめぐる
相続で親族の間でもめごともあったそうだが、結局全部売却ということで話はおさまり、
町なかの大きな病院が母体となる老人介護施設ができるという噂だ。

自分たちも将来はお世話になるかもしれないのに、
とりあえずは「建設反対」ということから話し合いが進んでいるらしい。

介護施設と言っておいて実は違うものができたりすることもあるそうで、
わけのわからないものが多いから騙されないように、
と町内は久々に団結して活気づいているようだ。

田舎の町の広い土地、産業もなく人口が増えるわけでもないからマンションを建てるより、
介護施設なんかができた方がいいような気もするが。

むしろ喜ばしいことかもしれない、
と言いそうになったが、やめておいた。



 




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