俺のように田舎に帰ろう!Let's return to the country.

田舎暮らしをするか悩んでいる方々へ

エピローグ 〜さよなら横浜〜

地元を離れて早20年。

田舎で育った年数と同じだけ都会での生活を過ごしてきてしまった。

大学で4年間、社会人になって15年。
大勢の人と巡り合い充実した日々の中、色んなことがあったけど、
都会での生活はあっという間。田舎で暮らした日々の方がずっとずっと長いような気がする。

そして今、20年の思い出を段ボールにつめて封印して、
再び地元に帰る決心をした。

いつかは帰るつもりでいたけれど、
案外早くその時期がきたような気がする。

20年・・・ちょうど折り返し点ともいえるのかもしれない。
都会の暮らしに未練がないと言えばうそになるけれど、
やはり自分には帰るべきところに帰った方がいいのではないか、
それも早いうちに、という思いが、ここ1年、頭の中をめぐっていた。

サラリーマン生活も先が見えてきたというのも事実だ。
特に上司や先輩社員を見て、数年後の自分に重ね合わせてみても、全く魅力を感じないことに気付いてしまった。

SEの仕事は刺激も多いし、そこそこおもしろいけれど、
この先ずっと続けていってそこに何があるのか、というと、少々疲れも感じてくる。

同じようなことの繰り返しの毎日。組織の中で動かされて自分を見失っていく現実。
自分じゃなくても、自分のかわりはいくらでもいる、という仕事を淡々とやっていくことに夢中にはなれない。

かといって特に自分がやりたいことがあるわけでもないけれど、
このままでいいのか、という思いは少しずつ、強まってきていた。
そんな時思うのが故郷の空だったりするわけで・・・

親孝行というわけではないが、親が元気なうちに安心させたい、
というのもあったし、口うるさい姉や親戚も盆暮れに帰るたびに「帰ってくるのは当然」という口ぶりだし。

 新幹線に乗ってしまえば数時間で着く距離だけど、
あえて特急列車を使って都会を後にした。

一駅一駅地元に近づくたびに、都会での生活は薄らいでいき、
そして19歳の高校を出たばかりの自分に戻っていくような気がした。

あの時は希望に胸を膨らませて故郷をあとにしたけれど、
今度は、満足感は全くないけれど、まあこんなもんでしょ、という気持ちと、
約束通り帰ってきたぜ、という思いを胸に抱きながら。



 




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